ラベル 特許翻訳 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 特許翻訳 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年11月16日木曜日

誤訳訂正書をチェックする


定期的に、j-Platpatの「審査書類情報」から「誤訳訂正書」をチェックするようにしています。
「誤訳訂正書」は、出願後に、誤訳を訂正するために提出する書面で、この訂正書を見ていると、単なる訳抜け、誤記などのケアレスミスも見かけますが、自分でも間違えやすそうな誤訳もあり、参考にしています。

例えば、以下の誤訳訂正書では、“polarization element”「偏光要素」→「偏り要素」と訂正しています。



---------------------------------------------
【書類名】      誤訳訂正書
【提出日】      平成28年 9月 1日
【あて先】      特許庁長官殿 (審査官 前田 仁 殿)
【事件の表示】
  【出願番号】   特願2015-545960
【特許出願人】
  【識別番号】   505005049
  【氏名又は名称】 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
【代理人】
  【識別番号】   ●●●●●●
  【弁理士】
  【氏名又は名称】 ●●●●●●
【誤訳訂正1】
 【訂正対象書類名】 特許請求の範囲
 【訂正対象項目名】 全文
 【訂正方法】    変更
 【訂正の内容】
  【書類名】特許請求の範囲
  【請求項1】
 相手側コネクタを固定すると共に、相手側コネクタをコネクタハウジングから押し出すラッチであって、
 前記ラッチをコネクタハウジングに枢動可能に取り付けるように構成されたヒンジ部分と、
 前記ヒンジ部分の第1の側部から第1の方向に沿って延在するアーム部分と、
 前記ヒンジ部分の反対側の第2の側部から、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って延在する、一対の個別の離間したヒンジアームと、
 前記アーム部分から、前記第1の方向とは異なる第4の方向に沿って延在すると共に、ユーザによって押されると前記ラッチを作動させるように適合された、作動部分と、を備え、
 前記ヒンジアームが、前記コネクタハウジングの底壁及び側壁を通って延在する一対の対応する離間したラッチ開口部を通って、前記相手側コネクタを押し出すように構成され、
 前記アーム部分と前記作動部分との間の作動角度が90°以下である、ラッチ。

【誤訳訂正2】
 【訂正対象書類名】 明細書
 【訂正対象項目名】 0026
 【訂正方法】    変更
 【訂正の内容】
  【0026】
 少なくとも一実施形態では、本体部分102は、その側面146上に配設された偏り要素144を更に含む。偏り要素144は、例えば、コネクタハウジング600の偏り開口部628(図16a~図16e)など、相手側コネクタの偏り開口部と係合するように構成される。偏り要素144は、挿入方向Aで延在する背の高い隆起148を含む。背の高い隆起148は、偏り開口部内に配設されるように構成される。偏り要素144及び偏り開口部はその組み合わせによって、相手側電気コネクタ1が間違って、即ち挿入方向Aを中心にして180°回転されて、相手側コネクタに嵌合されることを防ぐ。少なくとも一実施形態では、偏り要素144は、挿入方向Aで延在する背の低い隆起150を更に含む。背の低い隆起150は、例えばコネクタハウジング600の内表面652(図16a~

P.2
図16e)など、相手側コネクタの表面を摩擦係合するように構成される。少なくとも一態様では、これにより、相手側電気コネクタ1を相手側コネクタにしっかりと取り付けることが可能になり、別個のラッチ留め/押出し機構がないときに特に有用である。偏り要素144は、本体部分102のどちら側の任意の好適な位置にあってもよい。

【誤訳訂正3】
 【訂正対象書類名】 明細書
 【訂正対象項目名】 0060
 【訂正方法】    変更
 【訂正の内容】
  【0060】
 少なくとも一実施形態では、側壁606は、側壁606の中央に偏り開口部628を含む。偏り開口部628は、例えば、相手側電気コネクタ1のコネクタハウジング100の偏り要素144など、相手側コネクタの偏り要素の一部を受け入れるように構成される。偏り開口部628及び偏り要素はその組み合わせによって、相手側電気コネクタが間違って、即ち挿入方向Aを中心にして180°回転させて、電気コネクタ2に嵌合されるのを防止する。少なくとも一実施形態では、側壁606は、偏り開口部628内へと延在する一対の係合要素650を含む。係合要素650は、例えば相手側電気コネクタ1のコネクタハウジング100の偏り要素144など、相手側コネクタの偏り要素と摩擦係合するように構成された内表面652を含む。この例では、内表面652は、偏り要素144のより低い隆起150と摩擦係合するように構成される。少なくとも一態様では、これにより、相手側コネクタを電気コネクタ2にしっかりと取り付けることが可能になり、これは、別個のラッチ留め/押出し機構がないときに特に有用である。少なくとも一実施形態では、側壁608は、側壁608の内表面608aから延在する係合斜面630を含む。係合斜面630は、例えば相手側電気コネクタ1など、相手側コネクタと係合するように構成される。少なくとも一態様では、相手側電気コネクタ1をコネクタハウジング600に挿入する間、側壁608上の係合斜面630は、相手側電気コネクタ1を側壁606の方へ導いて、偏り要素144のより低い隆起150が側壁606上の係合要素650の内表面652と適切に摩擦係合することを確保する。偏り開口部628、係合要素650、及び係合斜面630は、どちらかの側壁上の、任意の好適な位置にあってもよい。
【訂正の理由等】
(訂正の理由1)
 特許請求の範囲における旧請求項1~9を削除し、旧請求項10を請求項1といたしました。
(訂正の理由2)
 原文(国際公開における明細書。以下、同様)における英語“polarization element”を「偏光素子」と誤訳しておりました。この部分は、訂正前の本段落の「偏光素子144及び偏光開口部はその組み合わせによって、相手側電気コネクタ1が間違って、即ち挿入方向Aを中心にして180°回転されて、相手側コネクタに嵌合されることを防ぐ。」と
いう記載からも明らかなように、形状を非対称とすることで誤組み付けを防止するための要素であるため、形状に偏りを持たせるための要素であることが明かです。従って、ここでは「偏り要素」と訂正しました。
(訂正の理由3)
 「訂正の理由2」と同様の理由により、形状に偏りを持たせて非対称とするための開口部として、”polarization opening”を「偏光開口部」から「偏り開口部」と訂正しました。
------------------------------------------------------------


このように誤記になった理由も記載されているので、誤訳訂正書を見ているだけでも勉強になります。

ひとつ問題なのは、特許情報プラットフォームで誤訳訂正書が提出された案件を抽出することはできないので、一件一件、誤訳訂正書が提出されているかを確認する必要があるため、非常に時間がかかってしまうことです(私は別の業務の関係上、拒絶査定不服審判の審決書を読んでいるので、誤訳訂正書が提出された案件を知ることができ、それだけ調べていますが・・・)。

まずは自身が担当する企業の公報をチェックするとよいと思います。

よろしければ、ポッチッとお願いします。

2017年8月24日木曜日

翻訳会社からフィードバックがない場合の対処法

以前にも記載したように、フリーランス翻訳者は、翻訳会社からフィードバックを全く受けないことが多くあります。たとえ納品した原稿が、翻訳会社でチェックを受け、あるいは、特許事務所やクライアント企業から翻訳会社へはフィードバックを受けていたとしても、それが翻訳者には伝わらない場合も多くあると思います。理由はよくわかりませんが、翻訳者から翻訳会社にフィードバックをお願いしても、フィードバックがもらえないこともあります。
こうした場合、翻訳者はどのようにフィードバックを手に入れればよいのでしょうか?

特許出願の場合は、公開制度があるので、公開されるまで気長に(原稿を納品してから1年くらい)待って、公開公報と自分の提出した原稿とを、テキスト比較ツール等を使って見比べるという方法があります。具体的には、以下のとおりです。


  1. J-PlatPatの特許・実用新案テキスト検索、またはgoogle patentで該当する公報を見つける
  2. Espacenetで、その外国出願(ファミリー出願)を見つける
  3. difff《デュフフ》を使って、提出した原稿と外国公開公報のデータを比較する
  4. 比較データは、Evernote Web Clipperを使って「ページ全体」を保存しておく

この方法の問題点は、1年くらいのタイムラグがあってはじめてフィードバックを手に入れることができるので、そのタイムラグの期間は、フィードバックを次の案件に活かすことができないことです。

やはり面倒かもしれませんが、すぐにフィードバックをいただける翻訳会社は、翻訳者にとって有り難い。翻訳者は、そうした翻訳会社に対して、共に成長していけるという共同体意識を持てるのではないかと思います。

なお、J-PlatPatの特許・実用新案テキスト検索について詳しく知りたい場合は、以下の書籍をおすすめします。



よろしければ、ポッチッとお願いします。


2017年4月8日土曜日

成長速度にレバレッジをかける

特許翻訳者の中には、和訳だけ、あるいは、英訳だけしかやらない人が結構います。
理由はさまざまだと思いますが、長いキャリアをもつ方は、単価の高い英訳だけをやっている方が多いように思います。

私は、収益性よりも成長を優先しているため、できるだけ英訳と和訳を交互にバランスよくやるように心がけています。こうすることで、翻訳業務において、車の両輪のように加速的に成長できるように思います。日本の技術が先行している技術分野と、外国(主に米国)が先行している技術分野とでは異なるため、より幅広い様々な技術分野の知識を学べるという利点もあります。さらに、将来的に特許明細書を書く側の仕事に戻る可能性も捨てきれません。

ところで、最近のAI(人工知能)の発展は目覚ましいものがあり、予想より早く、翻訳業もなくなってしまうかもしれないなと思うことがあります(私はこの仕事が非常に好きなので、できれば長く続けたいと思っていますが)。翻訳者の中には、それでも、特許翻訳は残っていくと考えている方も多いですが、人工知能に関する書籍や動画を観ていると、例えば、人工知能で翻訳されたものをチェックするだけといった、かなり限定的な形でしかないかもしれないと思います。そうなると、今まで(翻訳もできる)弁理士や特許技術者が他の業務で忙しくてできなかったので、代わりに特許翻訳者が翻訳していた仕事(経済学でいう「比較優位」により発生していた仕事)は、弁理士や特許技術者が行っているかもしれません。

あるいは、ますますグローバル化が進展すると、日本企業の中にも、社内公用語として英語を採用し、日本語で出願することなく、最初から英語で出願していく可能性もあります。

最近は、忙しさに追われて、将来のことを考える余裕がありませんが、
「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」といったダーウィンの言葉は、頭の片隅に置いておきたいですね。


よろしければ、ポッチッとお願いします。

2017年4月6日木曜日

多量の文書に対する耐性をつける

特許業界で長く働いていると、何度となく多量の文書に圧倒される場面に遭遇します。
私の経験では、例えば、特許事務所に入ったばかりに最初に明細書を作成したときや、知財部にいた頃、RCE(継続審査要求)を繰り返したオフィスアクションを途中から引き継いだときなどがあります。

翻訳業務をするようになってからも、相変わらず、圧倒されることがあります。
翻訳スクールを卒業後駆け出しの特許翻訳者が、はじめて仕事をする際も、こうした場面に遭遇すると思います。
それは、スクールでやる翻訳の分量が、実務で行う翻訳の分量と比べ、圧倒的に少ないからだと思います。
これは、遠泳大会に出場するため、普段、室内プールで練習していて、本番で初めて海を目を前にするようなものかもしれません。

私は、ある程度、多量の文書に対する耐性があるほうですが、あまり馴染みのない技術分野の案件で、かつ膨大な文書の翻訳を依頼された場合は、圧倒されることがあります。

ひとつに、翻訳者は、事務所の明細書作成者や、企業の知財担当者より、カバーしなければならない技術分野が幅広いからだと思います(もちろん例外もありますが)。結果的に、様々な技術分野の知識を(浅く)幅広く知っておく必要があります。

とにかく翻訳者としてデビューする前に、自分のベストの翻訳の品質を保持しながら、多量の文書(例えば、2万ワード)を翻訳する練習をする必要があるかもしれません。そして、自分の最高の品質を維持できるだけの処理量を把握し、スケジュール管理をできるようになる必要があると思います。

なぜなら、せっかく、トライアルに合格し、獲得したクライアントを失ってしまう恐れがあるからです。

よろしければ、ポッチッとお願いします。

2017年1月26日木曜日

キーボードの大掃除

2年以上前から愛用しているREAL FORCEという東プレのキーボードが最近、目に見えて汚れてきたので、解体して掃除しました。こんなふうに、解体して掃除したのは、はじめてだったので、シェアします。

  • Before
キーをはずす前に、キーの配置を写真で記録しておくのを忘れないように!

キーボードを取りはずすために、FILCO KeyPullerという工具を購入しました。



このKeyPullerをキーの両側の隙間から挿入し、キーの(対角線上)両側にかけて、キーボード全体を押さえながら、真上に引き抜きます。

すべてのキーを取り外したら、なくさないように洗濯ネットに入れました。
台所用洗剤で洗っていきます。

キーボードの内部は、ほこりやゴミでいっぱい。

これを綿棒やティッシュで拭き取ります。
洗剤で洗ったキーを(ドライヤーなどを用いて)乾燥させた後、手で取り付けます。ご覧のとおり、新品のようにきれいになりました。

イチロー選手も試合の後、バットやグローブを丁寧にメンテナンスするそうです。
キーボードは、翻訳者に限らず、すべてのデスクワーカーにとって商売道具。定期的にメンテナンスしたいですね。

この記事を読んでキーボードを掃除してみたくなったら、クリックお願いしますね。

2017年1月12日木曜日

特許翻訳者の読書術

メインで翻訳の仕事をするようになってから、読書に費やす時間が激減し、冊数も、以前と比べると半分から3分の1以下に落ちてしまいました。

以前は、いわゆる多読乱読のスタイルでしたが、まだまだ翻訳の案件ごとに学ばなければならないことが多いので、そちらの方の読書ばかりで、なかなか翻訳と関係のない本を読んでいる余裕がありません。

そうは言っても、なんとか効率的に読書をする方法はないかと思案し、最近、新しい読書の方法を実践してます。

1.気になるテーマに関連する書籍のうち、翻訳本を入手する。

 なぜ翻訳本を選ぶか?と言えば、翻訳本が出てるというだけで、圧倒的に質が高いからです。つまり、翻訳本が出るということは、原書がある程度ヒットしていて、出版社が、それを翻訳という手間のかかる作業をする価値があると判断しているからです。これは、映画にも言えることですが、翻訳された作品が出るということは、すでに予選を突破した厳選された価値のある作品と言えると思います。

例えば、最近読んだ本はこちら。すこし古いですが、車いすのホーキング博士が宇宙について語った本。わくわくするほど面白かったですね。

  • ホーキング、宇宙のすべてを語る



2.原書も入手する。


  • A Briefer History of Time: The Science Classic Made More Accessible Kindle版

3.最初の数章は、翻訳本と原書を平行して読み、単語や背景が頭に入ったら、原書だけを最後まで読み通す。
翻訳本を補助的に利用することで単語を引いたりする手間は省けます。また、翻訳の勉強にもなると思います。

さらに、この方法で同じ本を繰り返し読むことで理解が深まります。少し前に「7回読み」勉強法が話題になりましたが、さすがに7回読むのは飽きてしまうという方も、この方法なら、繰り返し読めると思います。

最後に読んだ本の内容を整理してブログやSNSでシェアするようにすれば、いつの間にか「7回読み」も達成できているはずです。

  • 東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

よかったら、ブログを応援してくださいね。



2017年1月8日日曜日

仕事が好調なときに思うこと

新しいクライアントが増えたこともあり、ここ数ヶ月の間、ほぼ休みなく働く日々をおくっています。残業時間を把握しているわけではありませんが、おそらく昨年話題にのぼった某広告代理店より働いているかもしれません(もちろん、残業代はありませんので、見方によれば、かなりブラックな働き方)。このようなタイトなスケジュールをこなすためには、体調管理も大切なので、ジムにも継続して通っています。

以前に書いた「気づき⇒改善」という記事の中で、「フリーランスの翻訳者は、客観的に評価を得ることが難しい」と記載しましたが、新たなクライアント(翻訳会社)は、とても丁寧なフィードバックをくれる会社です。そして、最近、最初にした仕事のフィードバックをいただき、修正箇所もたくさんありましたが、全体としてはEXCELLENTという評価をいただきました。
去年の今頃、「反復練習のすすめ」という記事を書いて、「コツコツ努力して自信を育てる」ことを目標にしていたので、そのような1年をおくることができたのではないかと思っています。


仕事が好調なときですが、最近「ロバート・ウォールディンガー: 人生を幸せにするのは何?」というTED動画を拝見し、今年はよい人間関係をつくることを目標にしたいと思いました。
このスピーチの中で、よい人間関係は、我々の身体だけでなく、脳にもよい影響を与えると述べられています。しかし、人は、手っ取り早く手に入るものが好きで、複雑に込み入った人間関係を継続して築くことを敬遠しがちになるそうです。

ここでいう、「手っ取り早く手に入るもの」には、物質的なモノやお金などが含まれると思いますが、「よい人間関係を築くこと」に比べれば、「仕事」や「名声」さえも含まれてしまうかもしれません。

仕事が忙しいときこそ、大切なことを見失わないように。


よかったら、ポチッとお願いします。

2016年10月11日火曜日

[講演]柴田元幸先生、翻訳を語る

先日、柴田元幸先生の講演に参加しました。

柴田元幸先生は、東京大学文学部の名誉教授であり、翻訳業界ではとても有名な方で、文芸翻訳になじみのない私でも、村上春樹さんとの共著「翻訳夜話」などで名前は存じておりました。

目からウロコが落ちる、面白い内容だったので、ここでシェアします。




  • 翻訳はあくまで副業で、好きなものしか翻訳しない
  • 主に電子辞書(特に信頼度の高いリーダーズ、ランダムハウス)を用いて、ノートに手書きで翻訳をしている
  • Googleで表現をチェックしている
  • 変な日本語が入ってこないように、テレビは持っていない
  • 翻訳者は、読者の代表であり、作者の代弁者ではない
  • 翻訳していて「分からない箇所」に突き当たったら、とりあえず訳して先に進む。後から内容の理解が進むと、「分からない箇所」も明確になるから
  • 小説の翻訳では、「意味」よりも「快楽」を伝えることが重要
  • 例えば、ダジャレは、笑いが等価になるように訳せばよい
  • 小説の中での人称代名詞(私、僕、俺など)の決め方は、登場人物の関係性で決めることが多い
  • 小説の翻訳では、一文の翻訳で正しく伝わらなくても、文章全体で内容が伝わればよい
  • 英語では一文が長い場合、複数の文に分けて翻訳してもよい
  • 賞味期限の短い流行のコトバは使わない
  • 昔の英文小説では、「過去形」を使用したものが多かったが、現在は、「現在形」を使用することが多いのは、「先の見えない状況」を表すため



このような翻訳の講演会に参加するのは初めてでしたが、とても刺激を受けました。翻訳道も、非常に奥が深く、極めるのは長く険しい道のりだと感じました。

■翻訳教室 柴田元幸








この記事が面白かったら、ポチッとお願いします。
にほんブログ村 英語ブログへ

2016年9月23日金曜日

JTFほんやく検定

以前の投稿で、『フリーランス翻訳者は、業務の中で客観的なフィードバックを受けることが難しい』と記載しましたが、一つの客観的な指標を得る方法として、JTFほんやく検定があります。
米国人の元エンジニアの方がリーマンショック後、この検定に合格し、来日して翻訳者としてのキャリアをスタートしたそうで、ある程度国際的に通用する検定のようです。

ただし、この試験も、どの分野の何級に合格したかどうかが分かるだけで、翻訳文のどこがどう間違っていたかを知ることはできません。そのため、受験料を払って証明書を得る必要がなければ、公式問題集を購入し、自分で問題を解いて、その解説と見比べて勉強した方がよいと思います。



私は、この問題集を買った当初『特許』のみを解いていましたが、最近、情報処理など他の分野も解いてみたら、とても勉強になりました。翻訳者は、専門性だけでなく、『引き出しの多さ』も必要なので、別の分野を勉強することも有益です。


2016年9月12日月曜日

[おすすめ]日本語文法ハンドブック


 本書がおそらく日本語文法の定番の本だと思います。恥ずかしながら、企業で知財業務をしていたときは、知りませんでした。しかし、プロの翻訳家やライターになるには、必須の書かもしれません。以前書いた『日本人のための日本語文法入門』は、気軽な読み物としておすすめですが、本書は、ボリュウムがあり、文法で分からないことがでてきたときに、その都度確認するための座右の書だと思います。

欲を言えば、例文の英訳が載っていれば、翻訳者にとってさらに有益な書籍になるのですが・・・。

■初級を教える人のための日本語文法ハンドブック

■中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック

2016年9月8日木曜日

気づき⇒改善

この夏、マシーンジムでの筋トレの頻度を落とし、代わりに週2回ほどの頻度でプールで泳ぎました。水泳は、小学生の頃に数年間水泳教室に通った程度の能力しかありませんが、ゆっくりと息継ぎをしながらなんとか気持ちよく泳ぐことはできます。

昼間のプールでは、大半は年配の方が水中ウォーキングをしていますが、ある日、若い小柄な女性が上級者用の往復レーンをまるで人魚のように泳ぐ姿に目を奪われました。本当に無駄のない動きで泳いでいました。

自分との違いは何なのかと疑問を持ちました。
帰宅後、動画サイトで、「アスリート解体新書 (21)水泳/クロール・平泳ぎ ~水の抵抗を味方に変える~」という動画を発見しました。

  • 水の抵抗を減らすため、水面に平行な姿勢をとること
  • クロールでは、85%は手の掻きで推進力を生み出す
  • クロールのストロークは、エントリー、キャッチ、スカーリングプル、フィニッシュに分けられ、そのうちキャッチとフィニッシュを速くする
  • 水を斜め(45度以内)に押し出す
  • クロールでは、キックは膝から下を小刻みに動かす
  • 平泳ぎでは、主にキックが推進力を生み、足引をできるだけ腰の内側で行い、素早くキック
  • 平泳ぎでは、水面に平行な姿勢を長くとる

この内容はまさに目からウロコ。
次の日、さっそく実践してみました。 その後も、継続してプールで泳ぎ続け(この夏だけで30回以上)、ようやく泳ぎのコツみたいなものが分かった気がします。

 翻訳においても、この「気付き」がとても大切だと思います。 フリーランスとして仕事をしていてもクライアントからフィードバックをもらうことはほぼ皆無。仕事が来ているからおそらくこれでいいんだろうなくらいで、本当に自分の実力がどの程度なのか客観的に知ることはなかなかできません。 つまり、フリーランスの場合、自分自身で一流の翻訳者との違いに「気づき」、それを克服していく必要があるのです。 さらに難しいことに、公開されている無数の特許公報の中から、どれが一流かどうか、初心者の頃はなかなか判断がつかないかもしれません。 この業界で慢性的に一流の翻訳者が不足していると言われている理由は、このあたりにあるのかもしれません。

フィットネス業界でもパーソナルトレーナーがブームになっていますが、 こうした気づきを与えられる翻訳のパーソナルトレーナーも必要なのかもしれません。

 この記事が面白かったら、ポチッとお願いします。

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村

2016年8月27日土曜日

原稿のチェック(校正)方法

一度翻訳した原稿を納品する前に、訳抜け、誤訳をチェックする必要がありますが、以前の記事『仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する』にも記載した通り、提出期限までこの作業を繰り返してしまい、多大な労力と時間が費やされることになります。

そういうわけで、最近は、自分なりにシンプルな原稿のチェック(校正)方法を確立しています。
具体的には、訳文と原文をそれぞれコピーし(Tradosの場合では左半分に原文、右半分に訳文が対比されてコピーされたもの)、それを青色のボールペンで原文と訳文をそれぞれ単語毎(あるいは文節毎)下線を引いていきます。訳抜け、誤訳等を発見したときは、赤色のボールペンを使用して、下線やメモを残します。最後に、そのメモを見ながら、パソコン上で修正していき、チャックが完了となります。

その際、使用するボールペンとしては、非常に滑らかな書き心地の『多機能ペン ジェットストリーム 4&1』を重宝しています。

  • 多機能ペン ジェットストリーム 4&1



しかし、チェック作業の多くを青色のボールペンで行うため、どうしても青色のインクの減りが早くなってしまいます。

そこで、最近、はじめて万年筆を使い始めました。
文房具店で実際にいろいろ試し書きしましたが、なぜか安価な『パイロット 万年筆 カクノ FKA-1SR-LF 細字 ブルー』が一番書きやすかったので購入しました。おそらく万年筆では珍しく、三角グリップを採用しており、握りやすくなっているからだと思います。また、このカクノのペン先は、パイロットの万年筆の中でも高価なタイプ『コクーン』や『プレラ』と同一のようなので、品質的にも問題ないようです。
万年筆は、ボールペンよりも少ない力で書けるので、満足しています。


  • パイロット 万年筆 カクノ FKA-1SR-LF 細字 ブルー






2016年7月27日水曜日

[書評] 職業としての小説家 村上春樹著



本書は、村上春樹が小説家について語った本だが、小説家と対比して、「翻訳者」について考えると面白い。

小説家との違いについて

まず最初に、著者は「作家というのは基本的にエゴイスティックな人種だし、やはりプライドやライバル意識の強い人が多い。」と述べています。たしかに人と違ったオリジナリティのあるアイディアを提供できる人でないと小説家には向かないですね。そういう意味では、発明者に似ているかもしれません。

一方、翻訳者について言えば、個人的には、割りと素直で従順な人で、間違いを自分のせいだと考えてしまう人が向いているように思います。逆に、原文の誤りや解釈について、自分が正しいことを延々と主張する人は向いていないように思いますね。

次に、著者は、小説は誰でも書こうと思えば書けるものであり、実際に歌手や画家など異業種から来た多くの新人作家が小説を書いて、それが評判となることもあるが、二十年、三十年にもわたって小説家として活躍することは難しいと述べています。

これについて言えば、お笑い芸人である又吉直樹さんが書いた「火花」が芥川賞を受賞したことからも納得できますね。ただし、継続して面白い小説を書き続けられるかが小説家としての本当の資質であるようで、今後が勝負ですね。

一方、特許翻訳者は、日本語力と外国語力を含む語学力、論理的思考力、細部を対する注意力、技術理解力など様々な能力が求められ、翻訳者として継続していくことも難しいですが、それ以上に新規参入していくことが難しいと思います。翻訳会社が設けているトライアルが、通常の明細書より難易度が高いものに設定していることからも参入障壁を高くしているように思います。
小説家との共通点について
「長期間にわたる孤独な作業を支える強靭な忍耐力」は、小説家と同じように、フリーランスの翻訳者にも必要となります。普段は、家に閉じこもって仕事をするため、ほとんどしゃべることがない日が続くことになります。長期的にこうした生活を続けるためにも、社会との接点を見つける努力も必要だと思います。

■感想
 以前は、村上春樹氏の小説をよく読んでいましたが、最近は、本書のようなエッセイを好んで読みます。30年以上続けた作家としての生活スタイルは、とても参考になります。著者は翻訳者としても活躍しているので、いつか「職業としての翻訳家」を書いてもらいたいですね。 

 本書の中で、著者は、神宮球場でヒルトンのいう打者が二塁打を打ったのを見たとき、突然、小説を書こうと決心したようです。私自身もこうした直感を大切にしたいと思っています。いつか、こうした啓示のような出来事があったときは、躊躇わず、前に踏み出したいと思っています。


そして、処女作である「風の歌を聴け」を書き上げたあと、自分で読み返した際、その内容があまりに面白くなかったので、一度英文に翻訳し、さらに、それを日本語に翻訳してみたことを語っています。この方法により、独特の新しい文体が生まれ、結果的に「群像」の新人賞を獲得し、小説家としての道が開かれたそうです。彼の文章が翻訳調といわれる所以だそうです。

私は、今のところ特許翻訳のみを対象としていますが、いつかノンフィクション、小説などを対象とする翻訳もしてみたいです。また、今はまったく思いませんが、突然の直感で、小説を書き始めることもありかもしれません。



よかったら、ブログを応援してください。



2016年7月11日月曜日

[おすすめ書籍] 日本人のための日本語文法入門 原沢 伊都夫 著

翻訳者としてより高いレベルを目指すために、日本語の文法を学ぶことが重要だと思います。これは、和訳において、日本語をより正確に表現するためだけでなく、英訳において、日本語を正確に汲み取るためにも必須だと思います。

そこで、入門書として本書が非常に分かりやすくおすすめです。


  • 日本語に主語は重要か? 「は」と「が」はどこが違う?
「が」は、動作の主体(いわゆる「主語」)を表す。
それに対し、「は」は、以下のように、話者によって文の主題を提示する。

  1. 母親書籍で翻訳原稿を作成した。
  2. 書斎では、母親が翻訳原稿を作成した。(「書斎」について言えば)
  3. 翻訳原稿母親が書斎で作成した。(「翻訳原稿」について言えば)
以上のように、同じ事実示しながら、「は」を用いて、異なる主題を提示していることがわかります。これを、「主題−解説」の構造と呼ばれています。さらに、以下のようにさまざまな格助詞(ガ格、ヲ格、二格、デ格、ト格、へ格、ヨリ格、カラ格、マデ格)を主題化することが可能です。
  1. 日曜日母親が書斎で翻訳原稿を作成した。(二格:日曜日母親母親が書斎で翻訳原稿を作成した。)
  2. 駅へは母親が迎えに行った。(へ格:母親が駅へ迎えに行った)
  3. 母親よりは私のほうが背が高い。(ヨリ格:母親より私のほうが背が高い。)
  4. その蛇口は水が出ない。(カラ格:その蛇口から水がでない)
  5. 駅までは徒歩で5分かかる。(マデ格:駅まで徒歩で5分かかる。)

  • なぜ自動詞が多用されるのか? 受身文に秘められた日本人の世界観とは?

本来、自動詞は、「雨が降る」などの自然現象を表すときによく使われ(自然中心)、一方、他動詞は「私が衣服を洗濯する」など人間の行動が起点となり、物事を引き起こすことを表すときに使われます(人間中心)。
しかし、日本語では、英語と比べても、人間に関連することも自動詞で表現することが多いそうです。例えば、
私は驚いた。 I am surprised.
犯人が捕まった。 A criminal was caught.
富士山が見える。 I see Mt. Fuji.
君の気持ちがわかる。 I understand your feeling.

つまり、日本語では、人間の活動も自然界の流れの一つとしてとらえる傾向があるようです。

自動詞と他動詞の見分け方としては、
 自動詞は、「ヲ格成分を持たない」もの
 他動詞は、「ヲ格成分を持つ」もの
と区別できますが、但し、例外として、「起点」と「通過点」を表すヲ格は除外されます。
 起点をヲ格とする移動動詞としては、「出る」「出発する」「離れる」などが挙げられ、
 通過点をヲ格とする移動動詞としては、「歩く」「渡る」「走る」などが挙げられます。


  • 主節と従属節からなる複文に表れる相対テンス

例文)日本を来るとき、同僚が送別会を開いてくれた

英語の場合、「時制の一致」という考えのもと、以下のように表現されます。

When I came to Japan, my colleagues held my party.

そのため、日本語を学ぶ外国人は、
「日本を来たとき、同僚がパーティーを開いてくれた。」とすべきでは?と質問してくるそうです。

これを説明する際に用いられるのが、相対テンスという考え方。

これは、主節の事態が起こっているとき(つまり、「同僚が送別会を開いてくれた」とき)を基準にして、従属節の事態がいつ起こっているかによって、テンスが変わるという考え方です。

この例文では、従属節の「日本に来るとき」は、主節の「送別会を開いてくれた」ときよりも、後に起きる事態なので、ル形が使われるそうです。

一方、日本に同僚がいて、日本に着いたとき、日本で同僚がパーティーを開いてくれた場合は、タ形になるそうです。


■感想
英語の文法が昔から好きで、パズルを解くようで面白いと感じていました。同様に本書を読むと、外国人が日本語を学ぶ際の日本語文法も、論理的な規則があって、とても面白いものでした。本書は英語の文法との違いを中心に説明しているので、翻訳者にとっても有益な内容だと思いました。







よかったら、ブログを応援してください。



2016年2月27日土曜日

集中力を持続する方法

在宅で仕事をしていると、動画サイトを見てしまったり、ネットの記事を読んでしまったりして、なかなか仕事に集中できないことがあります。

こうした場合に有効な、集中力を持続する方法を紹介します。

ツァイガルニク効果(ツァイガルニクこうか、Zeigarnik effect)は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。

この効果を利用すれば、特許明細書の翻訳中に、動画を見てしまった場合も、仕事のことが気になってまた仕事を再開することができます(これは、脳科学者の中野信子さんがおすすめしていた方法です)。

例えば、特許明細書の第1実施形態の翻訳を終えたところで、終了するよりも、第1実施形態の途中で中断するほうが翻訳のことが気になりますね。

もっと言えば、一文(句読点)の後で翻訳を中断するよりも、一文の途中で翻訳を中断するほうが気になります。
さらには、一単語の入力後に翻訳を中断するより、一単語の入力途中に翻訳を中断する方が気になりますね(但し、スペルミスが無いようにくれぐれもご注意を!)。

これを行うと、中断時間は短くなり、仕事を再開しやすくなります。

●参考文献
The Zeigarnik Effect and the Cognitive Availability of Regrettable Actions and Inactions
wiki/ツァイガルニク効果

面白かったら、ポチッとしてください。


翻訳 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ


2016年1月24日日曜日

[参考書籍] 日本語の作文技術

主に英日翻訳に際して、日本語作文力を身につけるための本を紹介します。

  • 日本語の作文技術 本多勝一



これは、特許事務所に入った際に、勧められた本です。著者は、朝日新聞の記者で、新聞記事や技術文書など事実を正確に書く作文技術を丁寧に説明しています。

  •  理科系の作文技術


この本も非常に有名な本です。主に理系論文を書く人向けなので、翻訳者には不要な箇所も多いですが、 『標準記法』などは一読の価値があると思います。

面白かったら、ポチッとしてください。


翻訳 ブログランキングへ

2016年1月13日水曜日

クラウド会計ソフトfreee

クラウド会計ソフトfreeeを使用して、確定申告の準備を開始しています。去年、初めての確定申告の際に、無料版を1ヶ月使用して確定申告を済ませ、その後、個人事業主プラン(980円/月)に加入しました。会計の初歩的な質問や会計ソフトの使用方法など、チャットでリアルタイムで質問できるので、とても役に立っています。会計士に頼むと、この値段の約10倍かかるみたいなので、個人事業主にとっては、有り難いです。
しかし、年初になって、このチャットでの応答が遅くなっているように感じます。おそらく、確定申告の準備の方が大勢質問してくるので、スタッフも大忙しで対応しているのだと想像します。もっと早く準備しておくべきですね。





面白かったら、ポチッとしてください。


翻訳 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ




2016年1月10日日曜日

反復練習のすすめ

「自信はすべての能力に勝る」 人生がうまくいかない時に読んでほしい、自信を育てる3つのコツ 

正月にこの記事を読んで、英作文の反復練習を始めました。
Evernoteに、ネイティブが書いた英文を書き写しています。

10000万時間の法則で提唱されているように、どんな道でも一流になるには、繰り返しの訓練が必要になります。

今年は、英語を書くことを習慣にしたいですね。

面白かったら、ポチッとしてください。


翻訳 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ



2016年1月3日日曜日

仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する


翻訳の期限に比較的余裕がある案件をときどき依頼されることがあります。こうした場合、比較的に早めに作業を終わらせたいので、できるだけ早めに取り掛かります。しかし、ある程度完成が見えてきたあとで、非常に厳密なチェックに取り組んでしまい、結果的に提出は、期限ギリギリとなる場合があります。

これは、まさしく、パーキンソンの法則の第1法則

『仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する』

に該当します。

つまり、チェック時に、他の文献をいろいろ調べたり、もっといい言い回しがないか検討したりして、ひたすら完成度を高めてしまいます。

こうした作業は、自己研磨のために必要ですが、ある程度のところで見切りをつける必要があります。

このパーキンソンの法則の第1法則の対処法としては、
やるべきことのリストをつけて、優先順位の高いものだけにフォーカスする
ことがありますが、

いざ、翻訳業務になるとなかなかこれが難しい。

私は、企業の知財部を経験しているので、特許出願や特許権における優先順位は比較的理解できていますが、
特許翻訳の出来不出来の評価は、その優先順位と違うように思うからです。

今年は、この問題をクリアにして、効率的に作業を進めていきたいですね。

面白かったら、ポチッとしてください。


翻訳 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ





2015年12月28日月曜日

特許翻訳用のCD-ROM辞書


私が所有する翻訳用の辞書(CD-ROM版)は、以下の3つです。


1.マグローヒル科学技術用語大辞典 CD-ROM版


マグローヒル科学技術用語大辞典は、知財関連の判例を読んでいて用語の議論があるときに、よく使用される権威のある辞書だと思います。かなり専門的な用語の訳語もあるので、結構利用頻度は高いです。


2.ビジネス技術実用英語大辞典V5 英和編&和英編 CD-ROM版


この辞書も、非常によく使用します。Weblioも、よく利用しますが、それでも迷った時は、この辞書も併せて検討する感じです。


3.英辞郎



例文が多いので少し前はかなり使用していました。ただし、訳語の信頼性にやや疑問があり、最近は、あまり使用しなくなりました。


この3つの辞書をパソコンにインストールしておけば、オフライン状態でもなんとか翻訳作業ができると思います。

面白かったら、ポチッとしてください。


翻訳 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

注目の投稿

[書評] 投資家が「お金」よりも大切にしていること 藤野英人

目次  第1章 日本人は、お金が大好きで、ハゲタカで、不真面目(8割の学生が「お金儲け=悪」日本人は世界一ケチな民族 ほか) 第2章 日本をダメにする「清貧の思想」(バットマンはなぜ「かっこいい」のか?日本のヒーローは…公務員 ほか) 第3章 人は、ただ生き...