2017年1月12日木曜日

特許翻訳者の読書術

メインで翻訳の仕事をするようになってから、読書に費やす時間が激減し、冊数も、以前と比べると半分から3分の1以下に落ちてしまいました。

以前は、いわゆる多読乱読のスタイルでしたが、まだまだ翻訳の案件ごとに学ばなければならないことが多いので、そちらの方の読書ばかりで、なかなか翻訳と関係のない本を読んでいる余裕がありません。

そうは言っても、なんとか効率的に読書をする方法はないかと思案し、最近、新しい読書の方法を実践してます。

1.気になるテーマに関連する書籍のうち、翻訳本を入手する。

 なぜ翻訳本を選ぶか?と言えば、翻訳本が出てるというだけで、圧倒的に質が高いからです。つまり、翻訳本が出るということは、原書がある程度ヒットしていて、出版社が、それを翻訳という手間のかかる作業をする価値があると判断しているからです。これは、映画にも言えることですが、翻訳された作品が出るということは、すでに予選を突破した厳選された価値のある作品と言えると思います。

例えば、最近読んだ本はこちら。すこし古いですが、車いすのホーキング博士が宇宙について語った本。わくわくするほど面白かったですね。

  • ホーキング、宇宙のすべてを語る



2.原書も入手する。


  • A Briefer History of Time: The Science Classic Made More Accessible Kindle版

3.最初の数章は、翻訳本と原書を平行して読み、単語や背景が頭に入ったら、原書だけを最後まで読み通す。
翻訳本を補助的に利用することで単語を引いたりする手間は省けます。また、翻訳の勉強にもなると思います。

さらに、この方法で同じ本を繰り返し読むことで理解が深まります。少し前に「7回読み」勉強法が話題になりましたが、さすがに7回読むのは飽きてしまうという方も、この方法なら、繰り返し読めると思います。

最後に読んだ本の内容を整理してブログやSNSでシェアするようにすれば、いつの間にか「7回読み」も達成できているはずです。

  • 東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

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