2016年5月30日月曜日

筋トレの日々⑤怪我を予防する

 最近では、体重よりも10kg以上重い70kgのベンチプレスを挙げられるようになりました。この重さになると、手首への負荷も大きくなり、たまに軽い痛みを感じるようになりました。今後さらなる重量に挑戦していく上で手首への怪我を予防するため、サポーターを購入しました。
 これは簡単に装着できて、手首がしっかり保護されるので、安心してベンチプレスやダンベルカールを行えるようになりました。テーピングなどでも手首を固定できるようですが、毎回つける手間を考えると、このサポータをおすすめします。



●mc David (マクダビッド) 手首サポーター スポーティニット リスト M513


注)1箱に1つのサポータしか入っていないので、両手首につけるために2つ購入する必要があります。

2016年5月25日水曜日

[映画]夕凪の街 桜の国


前回紹介した「昭和史」に続いて、太平洋戦争に関わる映画「夕凪の街 桜の国」を紹介します。

この映画は、原爆投下された広島を舞台に、被爆した家族が2世代にわたって、原爆症に悩まされる様子を描いています。

原爆が投下された直後の生々しく痛々しい部分はほとんど映像化しておらず、被爆した女性とその子供たちが原爆症を抱えながら、必死で生きていくシーンを中心に描いています。

原爆で被爆したものの、なんとか生き延びた女性を演じるのが、麻生久美子。原爆投下で妹、父親を亡くした過去を抱えながら、自分自身も原爆症に悩まされる女性を繊細な演技で表現しています。

そして、被爆したがなんとか生き延びた女性から産まれた娘を演じるのが、田中麗奈。戦争も原爆も過去のものとしながらも、母親を若くして亡くした原因(原爆症?)に向きあおうとする、明るく前向きな女性を多彩な表情で表現しています。

久しぶりに邦画を観ましたが、この女優二人の演技力は素晴らしいですね。

この映画の中で、個人的に最も印象に残ったセリフは、以下。
❝十年経ったけど、原爆を落とした人は、私を見て「やった!また一人殺せた」と、ちゃんと思うてくれとる。ひどいなぁ。てっきり私は、死なずにすんだ人かと思ってたのに。❞
このセリフを聴いたとき、原爆を投下した人への怒りと罪のない人たちが犠牲になったことに対する悲しさが入り混じったなんとも言えない気持ちになりました。

同名の漫画が、第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞および第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しただけあって、過去と現在を行き来するストーリもよかったです。難しいテーマを扱った映画ですが、後味は悪くなかったですね。特に女性におすすめの映画です。









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2016年5月18日水曜日

[書評]昭和史 1926-1945 半藤一利著




【目次】
はじめの章 昭和史の根底には、「赤い夕陽の満州」があった
       日露戦争に勝った意味
第一章 昭和は「陰謀」と「魔法の杖」で開幕した
     張作霖爆殺と統帥権干犯
第二章 昭和がダメになったスタートの満州事変
     関東軍の野望、満州国の建国
第三章 満州国は日本を「栄光ある孤立」に導いた
     五・一五事件から国際連盟脱退まで
第四章 軍国主義への道はかく整備されていく
     陸軍の派閥争い、天皇機関説
第五章 二・二六事件の眼目は「宮城占拠計画」にあった
     大股で戦争体制へ
第六章 日中戦争・旗行列提灯行列の波は続いたが……
     盧溝橋事件、南京事件
第七章 政府も軍部も強気一点張り、そしてノモンハン
     軍縮脱退、国家総動員法
第八章 第二次大戦の勃発があらゆる問題を吹き飛ばした
     米英との対立、ドイツへの接近
第九章 なぜ海軍は三国同盟をイエスと言ったか    
     ひた走る軍事国家への道
第十章 独ソの政略に振り回されるなか、南進論の大合唱  
     ドイツのソ連進行
第十一章 四つの御前会議、かくて戦争は決断された
      太平洋戦争開戦前夜
第十二章 栄光から悲惨へ、その逆転はあまりにも早かった
      つかの間の「連勝」
第十三章 大日本帝国にもはや勝機がなくなって……
      ガダルカナル、インパール、サイパンの悲劇から特攻隊出撃へ
第十四章 日本降伏を前に、駆け引きに狂奔する米国とソ連
      ヤルタ会談、東京大空襲、沖縄本島決戦、そしてドイツ降伏
第十五章 「堪へ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ……」
       ポツダム宣言受諾、終戦
むすびの章 三百十万の死者がかたりかけてくれるものは?
      昭和史二十年の教訓
関連年表、あとがき、参考文献
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 学校では昭和史を詳しく教えられることがなく、また、自ら学ぶこともしてこなかった。しかし、アジア諸国を訪れたり、日本にいても、アジアを含む外国人と接する機会が多くなる中、自国の歴史を学ぶ必要性を感じ始めていた。戦後70年を迎え、戦争を知らない世代がますます増えて、戦争は風化いくことだろう。
 そうした時に、ライフネット生命保険の出口治明著『「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由 』の中で、本書が紹介されていて、読んでみようという気持ちになった。
 本書は著者が知人に講義する形で記述された本なので、難解な言葉を使わず、時系列順に説明していて、スラスラを読むことができた。事実や事件を羅列するのではなく、渦中にいた人物(天皇陛下など)が実際発した言葉が収められており、かれらの感情も把握することもできた。日露戦争の勝利から太平洋戦争に至るまでの日本中の熱狂により、勝てるはずのない戦争に誰もが流されてしまったことがよくわかった。また、『事実は小説よりも奇なり』と言われるように、さまざまな(悲劇的)ドラマが生まれていた。特に、原爆投下後、戦争を継続したい軍部に対する、和平を求める天皇陛下側との葛藤、最後に天皇陛下が終戦の詔勅を行うまでの流れは、どの小説よりも緊迫感があり面白かった。東京での地名や、日本軍が侵略したアジアの国々(フィリピン、ビルマ、満州など)の地名も、実際に行ったことがある場所なので、感慨深く、リアルな出来事として迫ってくるものがある。

 戦争を風化させないためにも、戦争を知らない世代に読んでもらいたい。






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