本日、JAR(Japan Association for Refugees:難民支援協会)が主催する「ちきりんと考えよう 日本が毎年1万人の難民を受け入れるには?」というセミナーに参加しました。
あまり馴染みのない問題でしたが、今後10年のうちに、日本が本格的に取り組まなければならない課題であることを認識しました。
2015年における先進国の難民受け入れ状況は、ドイツ約13.8万人、アメリカ約2.3万人、フランス約2.1万人に対して、日本はたったの27人、その認定率は、わずか0.6%しかありません。申請には多大な労力を必要とし、難民申請用の書類はダンボール1箱分ほどの量にのぼり、しかも日本語に翻訳して法務局に提出する必要があるそうです。
難民の受け入れについては、犯罪の増加や治安の悪化、住民との共存などにおいて不安な側面もありますが、上述した先進国との比較においても、今後は目を背けていられない問題と実感しました。
以前、発展途上国を旅していたころ、自分はたまたま日本に生まれただけで、裕福に旅ができることに感謝する一方でひょっとしたら自分も貧しい国に生まれ、同じように物乞いをしていたかもしれないな、と想像したことが幾度もありました。人は生まれる場所を選べないのです。難民の人たちも好き好んでそのような状況に陥ったわけではないのです。
このセミナーでは、「資金、仕事、コミュニティ」の3つの観点から、1万人を受け入れる環境をどのように整えていけばよいのかについて議論しました。さすがに150人も集まると、斬新なアイディアが出てきますね。それから、ちきりんさん、JARの広報の方のファシリテーションは素晴らしかった~。
詳しくは、ちきりんさんのブログへ。
少子高齢化社会が進む中、移民問題も含め、外国人労働者を受け入れる環境を整備していくことが今後ますます重要になってます。
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2016年11月13日日曜日
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