2016年1月21日木曜日

[書評]座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣


■はじめに
最近、NHK「クローズアップ現代」で取り上げられたみたいで、話題になっている本。最新の研究に基づいていて、健康オタクの方でも、眼から鱗が落ちる内容だと思う。

■目次
第1章 三つの基本要素
カロリーよりも食事の質が大事
「座り続けること」が最大の敵
成果を出したかったらもっと寝る

第2章 小さな選択が大きな変化を生む
その一口で健康が決まる
座るのは喫煙より体に悪い
睡眠不足はあなたを別人にする

第3章 毎回正しい選択をする
炭水化物・タンパク質比率で選ぶ
家の中の食べ物を配置換えする
歩きながら仕事をしてみる

第4章 良い習慣を築く
砂糖は老化を促進する
代替甘味料は解決策にはならない
心と体のため20分ごとに2分歩く

第5章 自己免疫システムを強化する
表面の色で食べ物を判断する
風邪と睡眠の密接な関係
睡眠では質が量を凌駕する

第6章 生活習慣は遺伝子を上回る
新しい遺伝子を身にまとう
測定するだけで活動的になる
毎日8キロ歩く

第7章 もっと活力が出る生活をする
パンやライスを避ける
大皿料理で食べる量は10%増
運動後も脂肪は燃え続ける

第8章 タイミングが肝心
空腹時は悪食になる
早食いで肥満リスクは2倍
運動後は12時間気分が良い

第9章 応急措置
最初の注文が「アンカー」になる
体の両側を使う
照明でメラトニンを調整する

第10章 賢い選択
タンパク質に優先順位を付ける
友人にジャンクフードをおごらない
短期的な目標を見いだす

第11章 健康的に仕事する
ウオーキングミーティングの効用
オフィス机での食事は危険
睡眠不足は泥酔状態と同じ
……など全30章

■タンパク質に優先順位を付ける
以下の順に、タンパク質を摂取したほうがよい。

  1. 青果物(アスパラガス、アボガド、インゲン豆、ブロッコリー、カリフラワー、えんどう豆、ほうれん草)
  2. ナッツ(アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ、ピスタチオ、クルミ)
  3. 海産物(ヒラメ、ニシン、サーモン、ほた願い、エビ、舌平目、マス)
  4. 白身肉(鶏肉)
  5. 乳製品
  6. 赤身肉(牛肉、鴨肉、羊肉、豚肉)
  7. 加工肉(ベーコン、サラミ、ソーセージ)
糖質制限食を始めたけど、タンパク質の中でも優先順位があるのは知らなかった。


■感想
翻訳者に限らず、ほとんどのデスクワーカーは、1日7時間以上は座っているのではないか?
しかし、長時間座るという習慣は、心臓疾患や糖尿病その他疾患にかかるリスクを急激に高める(Sitting is Killing You)。

本書は、健康的に働き、成果を出し続けるための、食事、運動、睡眠の方法を具体的に説明している。
米グーグルなどのIT企業は、社内にスポーツジムやサイクリング場を完備し、最新の研究、科学的根拠に基づいた健康的な働き方を実現している。

日本では勤務中にスポーツジムに行ったら怒られそうだが、フリーランスになった昨年から昼間にスポーツジムに通うようになったのは大正解だったと思う。

睡眠の質についてはまだ改善の余地がありそうだ。ベッドに入ったあとや、夜中に目を覚ました時に、ついついスマホを見てしまう癖は止めたほうがよさそうだ。

それから、できるだけ「座らない」ことを習慣づけたい。

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