彼は、人類の足跡である南アメリカ・チリナバリーノ島からタンザニアまで(北ルート)のおよそ5万キロを逆ルートから遡って行く旅を8年かけて行った冒険家兼医師です。この旅の様子は、フジテレビ系のドキュメンタリー番組で放映され、DVD化もされています。
私は当時から彼のファンで、このドキュメンタリーのDVDもすべて持っています。
この講演会で初めて生で彼を拝見しましたが、グレートジャーニーの旅をしていたときから、20年近く過ぎてさすがにお年を召されていましたが、現在は大学教授のかたわら世界中を旅しているみたいです。
講演のなかで、とても面白い話があったので、シェアします。
■南米と北米の違い
- 南米も北米もともにヨーロッパから白人が移民していった場所だが、北米には、家族をつれて移民した比較的裕福な家庭が多い。
- 一方、南米に最初のころ来た人たちは、住むためではなく、一攫千金を夢みてきた白人たちで、女性はほとんど来ていない。この白人が南米中を広まるのに1年もかかっていない。
- 南米は、白人と黒人、黒人と先住民等の混血も進んでおり、名前もさまざま。人間も文化も多様。そのため南米は飽きない。
- 南米には、性格が西洋人よりも日本人に近いシャイでおとなしく、また背格好が小柄な人が多い。 それは、2万年前にシベリアにいた人たちが南米に移り住んでいったから。2万年前は氷河期で、現在より、海面の高さが120メートルも低い。つまり、アラスカとシベリアはくっついていて、人間が行き来できた。
- ホモ・サピエンスは、20万年前にアフリカで生まれ、6万年前にアフリカを出た。
- 20万年前のホモ・サピエンスも、現代人の知能はほとんど変わっていないと言われている。
- 2本足で立ったことが、人類最大の偉業。
- 人間は多産により生き残れた。母親だけでたくさんの子供を育てるのは大変なので、家族を作った。
- 人間は、猿人より弱い。120センチの猿人の握力は300kg、相撲とりの握力はせいぜい100kg。また、人間は牙も、鋭い爪もない。
- 闘牛(犬、猫)は実は赤を認識できない。
- 馬は横に目がついているので、後ろまで見える。
- 猿は目が前についているのは、木から木に飛び移るときに、立体視できるため。
- 人間や鳥は、木の実の色を識別できるが、光を感じることができないので、夜になると見えない。一方、犬や猫は、色を識別できないが、光を感じることができるので、夜でも目が見える。
- 熊もラクダも、時速40kmで走れる。一方、マラソンは人間が一番。
- つまり、我々は、ある能力を得ることで、ある能力を捨てて進化してきた。
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